ミツマタの皮から和紙を作る
2023-4-2~
4月2日
広島県向原地区にあるミツマタの群生地に行ってみました。
ミツマタの花はやや盛りを過ぎていましたがたくさんの花を見ることが出来ました。
現地を管理している方に合うことが出来、許可を得て少量のミツマタの枝をいただき持ち帰りました。
その日は6名で出かけました。
虫居谷のミツマタ群生地
4月3日
採取したミツマタの枝から皮を剥がし約1時間ほど煮た後で表面の黒い部分を落とします。
その後、一昼夜、水に浸します。
4月4日
柔らかくなったミツマタの皮をたたき線維をほぐします。
縦筋の線維はなかなかほぐれることは無くそのまま乾燥することにしました。
4月6日
乾燥させたミツマタの皮を5ミリ程度に細く切断します。
その後で鉄鉢に入れて突き線維を柔らかくします。
更にミキサーに入れて線維をほぐします。
水に入れて線維だけを濾しとります。
ミツマタ線維を乾かします。
4月7日
和紙を製造するにはミツマタの線維を細くほぐしてコシ器ですくい取らなければいけません。
コシ器を製作してみました。
巻きずしを作る竹製のすだれ(100円Sp)を買ってきました。
A5サイズの木製額縁のフレームに合うように切断します。
すだれが外れないように接着します。
すくい取ったミツマタの繊維を溜める為の外枠も作ります。
4月8日
ミツマタの線維を漂白します。
線維に優しい酸素系漂白剤を使用します。
水量に合った漂白剤を入れ一昼夜放置します。
4月9日
線維が白くなったことを確かめ漂白剤を洗い流します。
大きめの水入れにミツマタの繊維と、お湯を入れノリを入れました。
ミツマタ線維+ノリの水溶液
ノリの量はミツマタの線維がくっつく為のものでしたが少し濃い過ぎたかもしれません。
こし器を使って線維をこし取ります。
一度では充分でないので何度か繰り返します。
こし取った線維を平たい板に移します。
太陽に当てて乾燥させました。
ノリが濃い過ぎたためか板に貼り付けて乾燥させたものは剥げにくくなりました。
こし器の網に乗せたままで乾燥させたものは剝がすことが出来ました。
少しいびつになりましたが何とか和紙らしいものが出来ました。
乾燥させると和紙らしいものが出来上がりました。
以上、報告いたします。